
1.医療機関と消防機関の連携の強化
例えば心肺機能停止状態の傷病者に対しては、第1発見者(バイスタンダー)による心肺蘇生の開始(BLS+AED)が最も重要です。現場に駆け付けた救急救命士は静脈路確保、アドレナリン投与、高度な気道確保など、より進んだ心肺蘇生を行います。ここで心拍再開が得られても救急外来での迅速な再評価とその後の適切な治療、緊急PCIや低体温療法に直ちに結びつかなければ患者の社会復帰は望めません。MIELSの目指すものは継ぎ目のない医療です。消防機関と医療機関が綿密に連携していなければこの目標は達成できません。